能天気が取り柄のまっさんです。
皆さん、「不幸中の幸い」と言う言葉は耳にした事があると思います。
しかし、「不幸中の不幸」は聞きませんよね?
不幸のとらえ方は人それぞれだとは思いますが、自分の中で不幸だと感じる事が起きています。
奥さんはとにかく良い事がありません。
奥さんの両親共に「鬱病」で父親は自決してしまいます。
母親は健在ですが、「解離性障害」から来る「鬱病」と発覚し、治療中ですが、現状維持が精一杯で治る事はないでしょう。
そして、我々には子供が一人いますが、二人目に恵まれません。
流産も経験しました。
この事を一般的に二人目不妊と呼ばれます。
私自身、 能天気なのであまり悩まない性格ですが、流産後も奥さんは不妊治療を続けていました。
そんな中で私に人生最大の悩めることが起きました。
三度めの命を授かる
流産以外にも、着床をしても心拍が確認できなかったと言う事が何度かありました。
そして流産から1年も経たない頃、ついに心拍が確認できました。
無事、懐妊したのです。
その後、お腹の赤ちゃんは「妊娠中期」、言わゆる安定期まで順調に成長しました。
21週頃の3Dエコーでは、照れくさそうに顔を隠している姿が確認できます。
わたしに似て、イケメンと言えるでしょう。
30週を過ぎても「順調」と言われ、特に問題がなかったので、
「このまま普通に産まれてくるだろう」と思っていました。
残念ながら、そんな事はありませんでした。
臨月直前に不信点
やや小さめではありましたが、順調に成長し34週を迎えます。
しかし、34週健診で妻はかかりつけの医師に思わぬ事を言われました。
「う~ん、前回からほとんど成長してないから、ちょっとおかしい」
「大きい病院で受診してきて」
まさかの急転直下。
何千何万人も妊婦さんを見てきた医者が言うわけですから、何かあるに違いありません。
そして翌週に大きな総合病院で受診しました。
総合病院での診断結果は、
「1週間様子見ましょう」
こうして1週間後、再受診します。
この時の診断結果は、
「ほとんど成長していない」「恐らく、胎盤の機能低下している」
との事で即入院になりました。
突然の入院
ここまで不幸に見舞われ続けた妻にトドメの一撃です。
「エコーだと異常はないけど、障害が残る可能性がある」
とも言われた様です。
ストレスで精神的に不安定になっていきます。
産前鬱のような感じです。
しかし、私にはどうする事もできませんでした。
1度、家に帰り、入院準備をし、息子(5歳)と2人で病院まで見送りました。
今後は、毎日病院で観察し、赤ちゃんが弱った時点で帝王切開で取り出すようです。
病院としては、できるだけ予定日までお腹に入れておきたい、と言う事です。
何とも歯痒い日々が続きます。
突然の吉報
入院してから数日後、仕事中に妻からメールが届きました。
読んでびっくり
「さっき産まれた」
えっ??
突然すぎて、事態が呑み込めない。
詳しく聞いてみると、まさかの普通分娩。
朝の5時に陣痛がきて、11時前には産まれたそうだ。
とてもスピーディーだ。
なんだそりゃ!?
命の危険も覚悟していたので、あっさりしすぎの展開で拍子抜けしました。
しかし、赤ちゃんの体重は2000gで低出生体重児です。
体中に管だらけで痛々しい。
(初めての入浴)
よほど気持ち良かったのか、オシッコ発射!
見事、わたしに命中しました。
何より元気な証拠!!
本当に五体満足で良かった!
もはや不幸中の不幸ではない、不幸中の幸いだ!!
コロナ禍での出産
偶然、産まれたのがコロナ禍中でした。
この状況でハッキリ言って、夫は何もできません。
診察の付き添いNG
入院中の面会NG
出産の立会いNG
赤ちゃんの面会1名のみOK
病院によって多少違うと思いますがこんな感じでした。
リモート立会いできる所もあるそうです。
上の子がいる場合、もちろん子供を連れて行く事ができません。
預かってくれる人がいないと厳しいです。
逆に出産する女性は孤独で不安だと思います。
しかし、安心してください。
産まれた瞬間吹き飛びます。
入院前、人生終わったような顔をしていた奥さんも、現在はデレデレニコニコ。
人ってこんなに変わるんだ、と思いました。