ブログ名、捨てました

興味ある事が多すぎて書きたいことが定まらないので、ブログ名は捨てました

お出掛け 静岡県浜松市 高根城跡

皆さん、ごきげんいかがでしょう。

まっさんです。

コロナ渦で今はマイクロツーリズムの時代です。

近場のお出掛けと言う事で、これまで静岡の東部、中部地方と訪れてきました。

www.masu-hoi.com

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今回は静岡県西部地方の政令指定都市、浜松市です。

 

浜松市 

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画像の赤と緑が浜松市。

日本一の面積を誇る市町村が岐阜県高山市、そして2番目がこの浜松市なのです。

平成の大合併で、南は太平洋、北は長野県の県境まで至る巨大都市となりました。

その中で地図の緑の部分、天竜区の旧水窪町に城跡があると言う事なのでバイクで行って参りました。

 

 

旧水窪(みさくぼ)町

浜松市の最北部に位置する「水窪(みさくぼ)」

大雑把に地図で見てもらうとこの様な位置です⇩

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地図上だと分かりませんが、ガッツリ山間部です。

なので、、

水窪には、コンビニなんてハイカラな物はございません

水窪には、道の駅なんてお洒落な施設はございません

水窪には、観光客を呼び込めるスポットなんてございません

 

しかし、鉄道は走っております。

JR飯田線です。

この飯田線は 愛知県豊橋市の豊橋駅と長野県上伊那郡辰野町の辰野駅を結んでいます。

つまり、鉄道で浜松駅にはいけません

水窪は浜松市なのに、浜松駅へ行くには、一度、飯田線で愛知県の豊橋駅へ行ってJR東海に乗り換えるしかないのです。

さらに水窪は静岡県でも数少ない「豪雪地帯」に指定されています。 

 

そんな水窪へ浜松中心部から国道152号を使い北上します。

が、同じ天竜区の旧龍山村で唯一の国道が寸断されていました。

2020年、梅雨の豪雨で崩落の恐れがある為、10キロ以上が通行止め。

迂回路の県道は道幅が狭く、すれ違い困難な為、片側交互通行でした。

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10キロ以上の道のりを片側交互通行なので、長いと40分以上待つ事になります。

この猛暑の中、待ちすぎて、皆さん車から出ていました。

 

狭い県道も無事通過し無事に、水窪へ。

水窪の市街地へ来ると、お城への地味な案内板が地味に視界に入ります。

 

それを目印に、こちらも地味に城跡を目指します。

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地味に到着です。

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道の先には、地味な駐車場?

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これは分かりにくい。バイクだったので入口の目の前に停めてしまいました。

後に分かりましたが、裏の駐車場だそうです。

 

高根城公園の全体図です。

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地味にマムシが出るようです。 

 

山の沸き水か?

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説明はなし。

とりあえず、汗ばむ顔を洗いました。

 

スッキリした所で、山城跡へ向かいます。

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夏の山はハチ、アブが「ブンブーン」言いながら目の前を飛んでいきます。

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普段見かけない虫もいます。

何が起こるか分かりません!その辺りの心構えは万全に。

 

徐々に道が道ではなくなってきました。

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忍者になった気分です。

歩いて10分程度でしょうか。

どうやら到着したようです。

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このお城、全国では珍しく、天守閣を持たない山城の復元をしております。

これまでも様々な山城跡へ行ってきましたが、説明文と復元図では、イメージが掴みにくい所があります。

復元とは言えリアルな山城を体験できそうですね。 

 

向こう側に何やら柵が見えます。 

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ここまで、人と遭遇していません。もしかして貸し切りだろうか。

それとも柵に身を潜め、こちらを狙っているのか?

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とりあえず柵の方へ行きましょう。

ついに山城の全貌が見えてきます。

 

 

高根城

高根城が築城されたのは1414年とされます。

お恥ずかしながら、このお城の存在を知りませんでした。

 

時をさかのぼる事1560年、桶狭間で今川義元が織田信長に討たれます。

これにより、甲信越、東海地方のパワーバランスが完全に崩れました。

上杉謙信の越後へ攻めあぐねていた武田信玄は、南の今川義元が討たれた事により、方向転換します。

日本海ではなく、太平洋側から西へ侵攻を開始します。

信濃から秋葉街道で兵越峠(名前の由来が武田軍の峠越え)を越え、このお城へやってきたのです。

 

このため、高根城は武田信玄、勝頼が手を加えたお城なのです。

山間部で開発されなかった為か、当時の曲輪など比較的良い状態で残っていたようです。

それを整備して建物を復元したと言うことですね。

簡単に説明していきます。

 

堀切

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堀切は山の尾根沿いに人工的に加工した溝です。

普段は橋を掛けておき、敵に攻められたら橋を落としてしまいます。

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二重堀切

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堀切も二重にする事で、攻城をさらに困難にする事ができます。

もちろん、左側の木製階段は当時にはありません。 

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虎口 

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虎口と難しく言っていますが、簡単に言えば出入り口です。

現在ある橋は復元ではなく、別の場所だったようです。

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攻撃されたのは時はここに敵が押し寄せる訳ですね。

この城門から本曲輪へ突入します。

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本曲輪

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本曲輪には沢山の狭間があります。

先程の虎口に押し寄せた敵に集中攻撃できます。

ここで初めて観光客と遭遇します。

お互いビックリ。

 

主殿があったと思われる場所、現在は管理施設となっています。

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井楼櫓

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簡単に言えば物見櫓です。

 

先へ進むと城門。

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どうやらこちらが大手門(正面玄関)で先程が搦手門(裏口)だったようです。

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城からの景色。

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水窪の集落が一望できます。

当時の雰囲気を味わう事ができ満足しましたね。

 

 

 

水窪駅

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せっかくなので浜松市なのに浜松駅へたどり着けない、水窪駅へ行ってみました。

なんと!こちらも令和2年梅雨の豪雨被害で飯田方面は運休です。

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主要幹線道路、鉄道が寸断と、被害は想像以上に深刻です。

駅から階段があり、川へ降りる事ができました。

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水が綺麗で透き通っています。

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同じ天竜区でも、天龍、二俣辺りは、川遊びの人達でごった返していますが、水窪は寂しい限りです。
ただでさえ観光スポットがない水窪ですが、国道と鉄道が寸断されては人も来ません。

 

 

最後に 

陸の孤島、水窪。

唯一の観光スポットとなり得る「高根城」でした。

知名度も全くありませんが、当時の山城を体験でき、とても面白いと思います。

観光客は、自分を含め3組だけでした。

もっと全国にアピールするべきでしょう。

武田軍の遠江侵攻はここから、二俣城を落とし、三方ヶ原の戦いへ突入したのですね。

 

この際、水窪は街並みを城下町風にして、高根城を宿泊できる施設にしてしまえば、もっと面白いのではないでしょうか?

宿泊者は、1日武田軍体験、衣類も食事も当時の物を体験します。

サプライズで徳川軍が攻めてくる。

 

目指すは全国初、泊まれる山城。