昭和を代表するロボットアニメは「ガンダムシリーズ」ではないでしょうか。
わたしは「機動戦士ガンダム」や「機動戦士Zガンダム」を大人になってから見直してみました。
想像以上に難解なストーリーでした。
しかし、子供だった当時よりは理解できたかと思います。
日本にはガンダムと同じくらい、いや、それ以上かもしれない。
平成を代表するロボットアニメがあります。
それが「新世紀エヴァンゲリオン」です。
新世紀エヴァンゲリオン
1995年から1996年にかけてテレビ東京系列で放送された、ガイナックスによるテレビアニメ。
驚いたのが、アニメで放送されたのが1995年10月4日 〜1996年3月27日の僅か半年間で、26話のみ。
それが、20年以上経った令和現在でも、映画版が放映されています。
わたしはリアルタイムこそ見ていませんが、テレビアニメは再放送を見ました。
主題歌の「天使のテーゼ」「魂のルフラン」は今や神曲です。
世界的にも評価の高い作品ですが、皆さんはエヴァンゲリオンのストーリーを理解できてました?
結構むずかしくないですか。
子供目線だと、なおさらむずかしいと思います。
そこで少し「新世紀エヴァンゲリオン」を考察してみます。
ガンダムとの違い
まず初めにガンダムとの違いです。
「機動戦士ガンダムシリーズ」と「新世紀エヴァンゲリオン」は、どちらも人型の兵器を操縦して戦います。
ただ、ガンダムは「人対人」に対して、エヴァンゲリオンは「人対地球外生命体?」の戦いです。
エヴァンゲリオンは、体型が細見の印象があります。
正直言うと、初見ではあまり強そうに見えませんでした。
ガンダムもエヴァンゲリオンも、主人公が完璧超人ではなく、少し不安定な人物です。そしてパイロットは少年少女。
ガンダムは地球〜宇宙の広範囲に対して、エヴァンゲリオンは基本的に地上戦です。
そして人類は「使徒」と呼ばれる物と戦っています。
NERVとは?
エヴァンゲリオンと言えば「NERV」
「NERV」とは、何なのか?
国連直轄の非公開組織「ゲヒルン」が前身と言われています。
人型決戦兵器「エヴァンゲリオン」を保有しており、使徒の調査・研究・殲滅という目的を持っています。
また使徒の襲来によって「サードインパクト」が発生すると言われているため、NERV/ネルフは日本軍から戦闘に関する全てを委任されています。
主人公の碇シンジや父親の碇ゲンドウもNERVに所属しています。
主にエヴァンゲリオンは「NERV対使徒」の戦いの話です。
使徒
エヴァンゲリオンと対峙するのが「使徒」と呼ばれています。
そもそも「使徒」とは何なのか?
これらの名前を調べると、ユダヤ教、キリスト教伝承の天使の名前です。
作中の使徒は天使には見えませんけどね。
戦闘が始まると、形を変化させながら攻撃してきます。
動きが気持ち悪いです。
「使徒」は「コア」と呼ばれる赤い光球を持ち、それを破壊されることで活動を停止します。
細かい説明は割愛します。
〜インパクト
エヴァンゲリオンでは、いくつか「〜インパクト」と言う言葉が出てきます。
「インパクト」とは、物理的、あるいは心理的な衝撃の事です。
エヴァンゲリオンの世界では「ファースト・インパクト」が全ての始まりと描かれています。
そして、それは旧約聖書に書かれている人類誕生の起源「アダムとエバ(イブ)」が元だと考えられています。
「ファースト・インパクト」はリリスの卵である「黒き月」の、地球への落下です。
この衝撃により、先に地球の南極に落下していた「白き月」から生まれたアダムの子であり使徒は、眠りについたそうです。
本来、1惑星に1卵のはずが、黒白と2つの卵が誤って地球に落下したため、話がややこしくなったのです。
セカンドインパクトが主人公達が産まれる前に起こりました。
南極が消滅した事により、海面が上昇し、異常気象で、地球の環境が一変しています。
その後にサードインパクト、フォースインパクトが作中で起こります。
アブラハムの宗教でハルマゲドンと言う言葉があり、世界の終末的な善と悪の戦争や世界の破滅の事をさします。
エヴァの作中での「〜インパクト」も同じ意味なのでしょうか。
何故、エヴァのパイロットは子供なのか?
碇シンジは、NERVに連れて行かれ、早々にエヴァンゲリオンを操縦する様に強いられます。
沢山の大人達がいるのにも関わらず、何故14歳の少年が選ばれたのでしょうか。
この事は、かなり理解困難になります。
そもそもエヴァンゲリオン初号機は、 第2使徒リリスを人類がコピーした人造人間で、目や口、脊髄や内臓もあります。
戦いで怪我をすると血が出ます。
そして実はエヴァンゲリオンにも「コア」があります。
完全なロボットではなく人造人間と言うのがポイントです。
ある事故で、碇シンジの母親、碇ユイは、肉体を消失。
魂だけが初号機のコアに融合されます。
この為、初号機は碇ユイの息子のシンジのみがシンクロできるのです。
これが分かると「魂のルフラン」の歌詞の意味も何となく分かります。
「私に還りなさい 記憶をたどり
優しさと夢の水源(みなもと)へ
もいちど星にひかれ 生まれるために」
エヴァンゲリオンを操縦する事で、母親の体内に還り、胎児の状態になるのです。
ところで「ルフラン」はフランス語で「繰り返す」の意味。
「魂のルフラン」とは「輪廻転生」を意味するのか?
しかし、輪廻転生は仏教の教えでは?
ユダヤ、キリスト、仏教?う~ん、訳分からん。
初号機以外は第1使徒アダムのコピーのようです。
いずれも人造人間です。
しかし、その他のエヴァンゲリオンには、それぞれパイロットの母親が融合している訳ではなさそう。
まとめ
NERVの上位機関ゼーレは裏死海文書を所有しています。
NERVは裏死海文書に記されている通りにシナリオを進めています。
最大の目的が「人類補完計画」ですが、実態が分かりません。
とにかくエヴァンゲリオンは、旧約聖書をベースに考えたストーリーなのは間違いないと思います。
旧約聖書を読めば、もう少し理解できるのかもしれませんね。
読みませんけど。(書き換えが酷い、新世界訳聖書は読んだ事がある)
綾波レイや渚カオル、エヴァンゲリオンの製造方法も謎だらけ。
コピー(クローン)と言う事は、栄養生殖 によって増殖した集団なのか?
テレビアニメ、漫画、新劇場版と、全て登場人物やストーリーが微妙に違い、さらに頭を混乱させる。
第2使徒である、リリスは、ユダヤの伝承だと、
アダムの最初の妻とされ、アダムとリリスの交わりから悪霊たちが生まれたと言われる。
そのリリスの子どもたちはヘブライ語でリリンとも呼ばれる。
アダムと別れてからもリリスは無数の悪霊たち(シェディム)を生み出したとされる。
エヴァンゲリオンでは、リリスが使徒以外の、生命、人類生みの親とされます。
旧約聖書では、リリスは「悪霊」を生み出したとされます。
つまり、
「人類=悪霊」なのか?
アダムは悪霊退治のために、使徒を生んだのか?
その使徒を悪霊(人類)は「エヴァ(イブ)」を利用して応戦しているのだろうか。
残念ながら、私自身の活動限界が来てしまったので、この辺でお開きにさせて頂きます。