現代では、必要不可欠な移動手段である自動車。
そんな自動車も時代によって流行りがあり、現在はSUVと言われるタイプが人気です。
日本でのSUVは枠が広く、ランドクルーザーやジムニーの様なクロカンから、CX−5やヴェゼルの様な4駆風の車まで含まれます。
今回はワゴンとバンについてお話です。
ワゴンとバンは見た目は同じなのに呼び方が違ったりします。
さらに、ミニバンと呼ばれるタイプもあります。
しかしなぜ「ミニ」バンなのか?
その辺りの謎を解明していきます。
じっちゃんの名にかけて!
ワゴンとバンの違い
元々、車内に荷物を積載できる形にしたものを「バン」と呼ぶようになりました。
さらに、その積載スペースにシートを付けて乗員数を増やしたものが「ワゴン」と呼ぶようになったのです。
日本では通常、バンは4ナンバー、ワゴンは5ナンバーや3ナンバーになります 。
そして1990年代に、あるワゴン車がヒットした事により、セダンにかわりワゴン&バンが自動車の主流になっていきます。
オデッセイのヒット
これまでワゴンと言うとステーションワゴンタイプが主流でした。
それを大型化したのがホンダのオデッセイでした。
オデッセイはミニバンと呼ばれ予想以上に大ヒット。
さらにホンダは2年後にステップワゴンを発売。
これがまた、大ヒットします。
(初代ステップワゴン)
これに対抗し、日産はセレナやエルグランド、トヨタはノア、ヴォクシーやアルファードを発売していくのです。
現在はファミリーカーとも呼ばれ一家に1台、ミニバンを保有しているくらい世の中に浸透していきました。
しかし、ちょっと待ってください。
車名は「ステップワゴン」なのに、なぜジャンルは「ミニバン」なんだ?
最初にも言ったように、乗員数を増やしたタイプは「ワゴン」では?
これは「ミニワゴン」が正解でしょう?
いや、その前に何が「ミニ」なのか分からない。
この事は私以外にも疑問に思った方は多いはず。
少し調べてみたので解説していきます。
ミニバンの「ミニ」は○○○○目線だった
日本車の中では、比較的大きめな車体のミニバン。
アルファードなんかは日本車の中ではむしろデカイ方と思います。
それなのに「ミニ」は違和感だらけです。
一体なぜか?
これはアメリカが原因だったのです。
国土も大きく、体格も良いアメリカ人からすると、日本の自動車は「小さい、狭い、非力」
アメリカでバンと言うと、ダッチのラムバンや、シボレーエクスプレスなど、このサイズの車を指します。
(ラムバン)
(エクスプレス)
全長が5.5m以上、全幅が2m以上で乗車人数が11人以上だったりして、日本だとマイクロバスの大きさになるそうです。
さらに日本だと免許証も中型免許が必要です。
このフルサイズのバンに対して日本のバンは小さいため「ミニバン」と呼ばれる様になりました。
しかし、一体いつまでアメリカ基準でいるのでしょうか。
最後に
日本が決めた事であっても、「大国しだいで変わってしまう事がある」と、わかりました。
これは自動車に限らず、政治も同じ事が言えるのではないでしょうか。
ミニバンに乗られている方は ぜひ、一度車検証を見てみてください。
車体の形状が「ステーションワゴン」となっています。
「ミニバン」というのは相性であり正式な分類上にミニバンは存在しないのです。
アルファードをLサイズミニバンと呼んだり矛盾だらけの自動車業界。
そんな中、トヨタが大型のワゴン車を発表しました。
グランエース
海外版ハイエースをベースに作られたワゴン車。
アルファード&ヴェルファイアと比べると全幅、全長、共にひと回り大きい。
日本車の中ではダントツで大きいこの車も「ミニバン」と呼び続けるのだろうか。