皆さん、エスカレーターはご存知ですか?
駅やデパートなど必ずあるこれです⬇
動く階段です。
正確に言うと「人間が歩かなくても階段の方が動いて昇降できる装置」
さすがに誰もが1度は乗った事あるのでは?
そんなエスカレーターですが、皆さん利用する際、どこに立ちますか?
左?中?右?
恐らく多くの方は左側に立ち、右側を空けると思います。
「中に立つ」とおっしゃるあなたは輩です。
色々な都道府県を訪れていると、このエスカレーターの立ち位置について、疑問に思った事があります。
すべての都道府県へ訪れてはいませんので、確実な事は言えません。
わたしの訪問経験から言わせて頂きます。
東日本は左立ち
北海道は左立ち。
東北は山形県、栃木県くらいしか訪れていませんが、左立ちでした。
埼玉県、群馬県、千葉県、東京県、神奈川県も、左立ち。
長野県、山梨県、静岡県、石川県、福井県も、左立ち。
ついでに愛知県、岐阜県、三重県の東海3県も左側立ち。
青森県、秋田県、茨城県は通過したことすらありませんが、おそらく左立ちだと思います。
このように東日本は、エスカレーターを使用する際、ほぼ100%左側と思われます。
西日本は?
今回、関ヶ原を基準に、東と西に分けさせてもらいます。
そのため西日本は滋賀県以西〜沖縄県と言う事になります。
沖縄県は訪れた事はありませんので分かりません。
九州で訪れたのは福岡県のみですが、左立ちでした。
四国も愛媛県、香川県のみですが、左立ちでした。
滋賀県、島根県、岡山県も左立ちでした。
ところが、大阪府は右立ちです。
兵庫県も右立ちです。
和歌山県は訪れた事がないので分かりません。
大阪の横、京都府だけは左立ち右立ちのどちらの印象もありません。
ちょうどエスカレーター立ち位置の境が京都なのでしょうか。
とにかく関西だけが右立ち左空けなのです。
そもそも何故違う?
世界で初めて、片側空けが呼びかけられたのは1944年ごろのロンドンの地下鉄です。
第2次世界大戦中、挙国一致の掛け声のもと国家が人々を統制し、効率が優先されて「左空け」が以降、習慣として定着したそうです。
左空けと言う事は世界は右立ちが主流でしょうか。
では、日本でエスカレーター片側空けが始まったのは?
これに関しては諸説あります。
最も有力なのは1960年代、阪急電鉄による呼びかけです。
ムービングウオーク、エスカレーターが設置された阪急梅田駅で右側に立ち、左側を空けるようにという呼びかけが行われた為と言われています。
対する東京は1989(昭和64、平成元)年ころ、自然発生的に片側空けが始まったとされます。
これが徐々に地方にも広がったわけです。
自動車が左側通行のため、エスカレーターも左側になったのかもしれません。
そもそもエスカレーターの片側を開けるのは何故でしょう。
後ろから来る人のためですか?
しかしエスカレーターを駆け上がり(下がり)は、危険です。
細かく言うと、こんな事です。
・エスカレーターの片側空けのマナーは、構造上歩行が推奨がされていないため、実は危険である。
・エスカレーターは立ち止まって乗ることが想定されていることから、通常の階段よりもつまずきやすく転びやすい。
・元々は駅のエスカレーターの混雑緩和のために呼びかけられたマナーだが、実際には両側に立ち止まって乗った方が効率が良いという検証結果もある。
そしてついに
『エスカレーターに乗るときは歩かずに、立ち止まっていなければならない。』
全国でも珍しい条例が10月に、埼玉県で施行される予定です。
当初、中に立つ事が、「輩」と言いましたが実は正確なのかもしれませんね。