まっさんです、神出鬼没の。
11月の3連休、県外へ出掛ける予定でしたが、ウイルス感染が怖くて中止としました。
そのかわり、気分転換に家族を連れてドライブへ行く事にしました。
目指したのが静岡県西部にある「浜名湖」
浜名湖は鰻や牡蠣の養殖で有名で、静岡県で1番大きな湖です。
この浜名湖のレイクサイドをドライブしてきました。
ルートはこんな感じです↓
浜名湖のレイクサイドを車で1周すると、時間にして1〜2時間でしょうか。
本来ならば「鰻」や「牡蠣」の食レポをしたい所ですが、今回はございません。
少し別の物に注目してみます。
みかんの産地
静岡県と言えば「緑茶」
数年前までは圧倒的な生産量で、全国で流通しているお茶の40%以上が静岡県のお茶でした。
しかし、近年は鹿児島県が急成長。
もはや生産量が鹿児島に抜かれるのも時間の問題です。
静岡発祥の「お〜い、お茶」でお馴染み、伊藤園と言う会社があります。
この「お〜い、お茶」も静岡県のお茶ではなく、静岡、鹿児島を中心としたブレンド茶らしいです。
おっと…
今、お茶の話はどうでも良いのです。
日本茶が好きすぎて熱くなってしまいました。
浜名湖の北側は「細江」「三ヶ日」と言う地域で、温州みかんの産地です。
温州みかんの「三ヶ日みかん」を、皆さんも1度は見たり食べたした事があるかもしれません。
実は静岡県はお茶だけではなく、みかんの産地でもあります。
静岡県のみかんは、全国3位の生産量を誇ります。
この辺りを車で走らせると、至る所にミカンの木みかけます。
特に秋から冬にかけて、収穫の時期となり、沢山のみかんが実っております。
そして至る所に有人無人の販売所があるのです。
無人の販売所は温州みかんが1袋100円から売っています。
秋は「早生みかん」が多いですが、至る所で買いあさり、大量に購入しました。(50〜60個)
同じ品種でも、買う場所により全然味が違いました。
コンビニのお土産コーナーもミカン尽くし。
もはや、みかん町です。
「次はソフトクリームを食べたい」
家族の要望に答える為、車で少し移動します。
入河屋
和菓子屋さんです。
ここで何と、ミカンと柿のソフトクリームを食べられます。
さっそく頂きます。
柿ソフト
みかんソフト
みかん最中
どれも美味い!
ミカンソフトはミカンジェラートでミカンが濃厚、柿ソフトはミルクが濃厚、みかん最中はみかんの餡が癖になる。
隣にあるハチミツ屋さんはハチミツソフトが食べられます。
ただし、超人気店なので行列ができていました。
お腹が満足した所で、北側から南側へ車を走らせます。
続いての目的地はこちら↓
南の太平洋側です。
浜松市の西、湖西市です。ここには歴史的なスポットがあります。
新居関所
『湖西市HPより参照』
新居関所(今切関所)は慶長5年(1600)徳川家康により創設されました。幕府は江戸を守るため全国に53ヶ所の関所を設け、「入鉄砲と出女」に対し厳しく取り締まりをしました。特に新居関所は約100年間、幕府直轄として最高の警備体制が敷かれていました
当時は女性が通行するのが困難だった為、浜名湖の北側を通り往来していたそうです。その道が「姫街道(本坂道)」と呼ばれ、現在も名前が残っています。
一方で東海道の舞阪宿と新居宿の間にあった新居関所は国内で現存する唯一の関所建物となります。
全体図を見てみると、2020年に「女改め長屋」が復元されている。
ここで入館料400円を払います。
「微妙に高くないか?」と感じながら潜入しました。
渡船場護岸
昔は橋がなかったので新居〜舞阪対岸を船で渡りました。
当時は渡船場は74mありましたが、現在はそのほとんどが埋め立てられ、住宅街となっています。
面番所
関所改を行った中心となる建物です。
嘉永7年の地震の後に建て替えられました。
せっかくなので中に入ります。
ちょっとした中庭がありました。
何故か甲冑が1セットだけ飾られています。
背後には書院や関所役人の休憩所の勝手や台所があったそうです。
現在も役人の方達が、目を光らせています。
驚いたのは、想像以上に役人達が武装している。
後ろの壁にも沢山の武器が備えられてある。
刀に弓、火縄銃、そしてこんな物まで↓
右から刺股、袖搦、突棒。
・【刺股】 金具の部分で相手の首や腕などを壁や地面に押しつけて捕らえる。足を狙い、転ばせたりするらしい。
・【袖搦】 当時は服が着物だった為、袖に搦めて相手を捕まえる。トゲトゲが付いていて、袖に入れられたら、脇が血だらけになりそうだ。
・【突棒】 逃げる相手を後から突く。トゲトゲになっていて突かれたら致命傷になりそうだ。
装備からも分かるように関所の突破は男女ともに命懸けだったのでしょう。
面番所の向かいに石がありました。
これは通行人の荷物置き場だそうです。
女改之長屋
こちらが復元された「女改之長屋」
「女改之長屋」とは?↓
特に女性には厳しかった新居関所。
その役人の妻や母親の住居だったそうです。
ちょうど、改女の方がいらしたので少し質問させて頂きました。
まっさん「こんにちは。」
改女「・・・」
まっさん「今晩、お時間あります?」
改女「・・・」
まっさん「カラオケでも行きません?」
改女「・・・」
へんじがない。ただのしかばねのようだ。
大御門
大御門は2015年に復元された。
木造瓦ぶきで、高さ5.8メートル、門扉の幅4.6メートル、奥行き2.9メートル。本柱2本の後ろに、本柱を支える控柱を1本ずつ立て、切り妻屋根を載せた「高麗門」と呼ばれる様式です。
午前6時に開門し午後6時に閉門したそうです。
最後に
関所の敷地内に資料館があり、入館料で見学する事ができます。
しかし撮影は禁止です。
わたしはこれまで、お城や宿場町を訪れて来ましたが、今回の関所跡は、
かなり上級者向けです。
子供はまったく興味を持たないでしょう。
大人も9割強の人は興味ないでしょう。
しいて言えば、旧道マニアが旧東海道を歩き、この関所へ辿り着くと興奮するでしょう。
国内で唯一、面番所が現存する新居関所ですが観光客がほとんどいませんでした。
現在だと、空港の入国審査が関所と同じ役割ですね。
正直な思いを言ってしまうと、観光地として弱い。
せっかくなので手形型の入館券にしたら面白いと思います。
近隣も昔の町並みを再現していますが、お土産屋さんなどのお店が少なすぎです。
海の幸やみかんなど、食べ物に恵まれている浜名湖なので、食べる歩きが出来るようになれば、子供から大人、老若男女が楽しめるスポットになるでしょう。
関所近くに謎のお菓子のお店があったので購入してみました。
昔のせん餅?
形も味もバラバラで、とても硬い。
生姜っぽい後味が残ります。
美味くも不味くもないですよ。
以上、新居関所の悪口みたいなになった所で終わらせていただきます。