長年生きていると疑問な事でも疑問に思わなくなります。
そこで先日、こんなお話を致しました。
この記事を書いている内にさらなる疑問に襲われました。
皆さん、家族や友人、同僚を呼ぶ時はどの様に呼びますか?
もちろん、名前で呼ぶと思います。
しかし、名前以外で呼ぶ事もあるはずです。
例えば英語で「You」です。
英語では「You」1択ですが、日本語になると沢山あります。
日本語には何故こんなに沢山、他人の呼び方があるのだろう?
少し調べてみました。
あなた
特定の人物を直接呼ぶ際に用いる人称名詞。また、指示語の一つで、彼方(かなた、あなた、「遠くに在るもの」の意)にある様。此方(こなた、「近くに有るもの」の意)の対義語です。
「あなた」の由来は、江戸時代に、夫と離れた場所で暮らす妻たちが、夫を「遠くの方」との意味で「あなた」と呼び始め、それが次第に夫を目の前にして呼ぶ際にも用い始めたとされる。
江戸時代中期にはこれが定着し、夫婦が互いに呼び合うとき夫は妻を「そもじ」、妻は夫を「あなた」と用いている。
ここでさらに疑問が生まれた。
「あなた」と「そもじ」の2つの言葉があって、何故「あなた」だけ残ったのだろうか?
真相は闇の中。
(調べていないだけ)
きみ(君)
本来は、主君、君主の意。古代では「あのかた」の意味で、多く女性が男性を敬愛の意を込めて呼ぶのに用いられていた。それが次第に、男女に関係なく親愛の意を込めて用いられるようになった。
象形文字「尹」は王笏(權杖)を持った手の意であり、命令をするための口を加えた字が「君」の語源である。 君の称号 君とは東アジアの漢字文化圏、特に中国や朝鮮の王朝で見られた皇族・王族または功臣の称号のこと。
う〜ん、「君」って凄い言葉ではないか!
由来や語源を調べると気安く口にできない。
お前
同等もしくは目下の者をさして呼ぶ語。
語源と由来は、「前」に接頭語の「御(お)」が付いた語。 元々、お前は神仏や貴人の前を敬っていう語で、現在でも「みまえ(御前)」や「おんまえ(御前)」は、神仏の前をいう語として用いられ、尊敬語だった。
現代は主に男性が同輩に使ったり、男性や女性が目下の親族(息子、娘、孫、弟、妹など)に使う。
今はぞんざいな言い方と受け取られる場合がある。
前職場で、パワハラ上司に
「お前っ!」「お前なぁ」「お前はさぁ」
「お前だけだぞ」「お前のせいで」
など、様々な「お前」で呼んで頂きました。
尊敬されてたと思う事にしましょう。
貴様
貴様は男性が、親しい対等の者または目下の者に対して用いる。また、相手をののしる場合にも用いる。おまえ。「
「お前」よりも、もっと強く罵る時に使うイメージですね。
しかし、本来は目上の相手に対して、尊敬の気持ちを含めて用いた語。貴殿。あなたさま。
漢字で「貴」の相手方に関する語の上につけて、相手への敬意、また相手方に属するものであることを表す。
と、現在でもすべて敬意を払っているが「貴様」だけが、罵倒や叱咤する時に使われている。
まとめ
良く使われているであろう言葉を4つだけ調べてみました。
最初にも言いましたが、日本人は他人を呼ぶ時、細かく使い分けている。
これらを英語に直訳すると、全て「You」になります。
何故でしょう?
自分なりに考えてみました。
日本は各地に殿様がいて土地を納めていた。
その為、組織があり、上下関係が厳しく、 人によって呼び方を変える様になったのでは??
しかし、これは海外も同じですよね。
大陸から言葉が流入してきたと言うのもありそうです。
いずれにせよ、凡人が考えたところで答えは見つかりませんでした。