ここ最近、平穏な毎日を過ごしていました。
そんなある日、ラブストーリー並みに突然の電話が鳴りました。
「突然のお電話失礼致します。不用品を訪問買取しているグラント●リームと申します。」「何かご不要な服やカバンは御座いませんか?」「何でも買取致します。」「お邪魔させて貰ってもよろしいですか?」
こっこれは!
ちょ〜怪しいぞ…
「本当に何でも良いです…」
これはマジで怪しいやつだ。
ヤフオクやメルカリで気軽に物が売れる時代に、今どきこんな話に乗っかるヤツいるのか?
しかしここで悪い癖が出ます。
好奇心旺盛のわたしは、
面白そうだったので承諾しました。
一旦、電話を切られ、アポ担当みたいな人から折り返し電話がきます。
「もしもしー、グラント●リームの●●と申します。当社は予約制になっておりまして、●●月●●日はご都合よろしいでしょうか?」「時間帯は何時くらいがよろしいですか?」
半ば強引に話が進んでいく。
ここまでは女性の対応だった。
「当日は男性の査定員が伺います。もし、キャンセルする場合は必ずご連絡下さい。」「出来るだけ旦那さんが対応お願い致します。」
との事だった。
普通なら絶対に断るが、いくつかの理由があり、承諾したのです。
1つ目の理由
こんな私でもブラックベルト保持者です。
査定員と、何か揉め事になっても制圧すれば良い。
万が一、強男でもよほどの大男でない限り、時間稼ぎはできる…
はず
2つ目の理由
もし、リサイクル業者を語った反社会的勢力で、身の危険を感じた場合でも、警察署が近い。車で30秒くらいです。
さらに消防署も近い。怪我しても車で1分以内の所から救急車の出動です。
1分1秒を争う大怪我を負ったとしても、近いだけで助かる確立が上がります。
3つ目の理由
実の弟が名古屋でリサイクルショップに務める同業者です。
何か困ったらハッタリでかわします。
今回はたったこれだけの理由で、承諾したのです。
ついに運命の日が訪れる
このような業者は、当然ながら単価の高い物を目当てにやってきます。
特にコロナ禍で「金」が高騰しました。
恐らく、そう言う事を知らないお年寄りを狙っているのでしょう。
「何でも買取します」と言い放ったので、婦人物の服やカバンを玄関一杯に用意しておきました。
約束の時間の少し前に「今から伺ってよろしいですか?」と電話が来ました。
軽パコ(←every、バモスのような)で参上した煙草臭い査定員。
対応や言葉遣いは丁寧だった。
さっそく、先制攻撃で
「弟がリサイクルショップで働いていて、服は値付けが面倒で段ボールに入ったまま眠ってると言ってましたが、買い取ってもらえるんですか?」
と言ってみた。
少し動揺した感じで
「大丈夫ですよ」
と答えた。
玄関の物を見て、少し不満そうな感じで、
「見たところ、女性物ばかりですが旦那さんの物は御座いませんか?」
ない
一つもない
「あの〜、もちろん、服とかカバンも買取りますが…」
と言いながら、ファイルを見せてきた。
「時計や楽器、骨董品なんてございませんよね?ZIPPOとかもないですか?」
ZIPPOは使ってたけど、煙草を辞めて10年以上経つ。もはや実家で行方不明。
そのファイルには他にも「家具」「貴金属」「自動車」「オートバイ」なども書かれていた。
予想通りの展開で面白味がない。
失礼だけど、この人が自動車やバイクを査定出来るとは、とても思えない。
「金(GOLD)なんてないですよね?今凄い高いですよ〜」
知っている
そう言いながら1つずつチェックしていき、査定っぽい事をしていた。
「うちの会社は、何でも買取るのが方針なので、お金は払います。」
「ただ、ブランドでない限り、服は1枚5円です。よろしいですか?」
5円…
5円は高い?安い?店舗型のリサイクルショップへ売った事がある人は分かるかもしれませんが、無料同然で買取し、それを買取金額の10〜100倍以上の金額で売っています。
酷いもんです。
わたしは5円は良心的だと思いました。
迷わずオッケーです。
洋服は、まとめて発展途上の海外へ送るそうです。
査定員はゴミを集める様に、売られた洋服をビニールへ詰め込んでいきます。
洋服、56点にカバン(ブランド含む)を何点か売りました。
買取金額は
約3500円
さらにオマケで1枚の紙を置いていきました。
ジャジャ〜ン
排水管洗浄サービス券!!
怪しい…
怪しすぎる…
商品を提供したお客さんに無料で家の配管掃除をしてくれるらしい。
査定員も会社と会社名も違うし、とにかく怪しい。
これは予想外の展開だ。
しかし、査定員はそそくさと去って行った。
この直後、電話がなった。アポ担当の女性からだった。
社交辞令的な会話と査定員に不備はなかったか?と聞いてきた。
「先ほどもお話したと思いますが、配管の無料掃除を行っているんですね。」「旦那様は土日がお休みですか?」「家の中には入りませんので」
やる事が前提で話が進んでいく。
否!
ちょっと待てーい。
うちの奥さん建築関係だ。
しかも、管工事施工管理技士(2級ですが)保持者です。
わたしはこう言った
「奥さんが建築関係者で水廻りもやっているので、掃除はいいです」
「そうですか、じゃあまた何かありましたら宜しくお願いしまーす」
とそそくさと電話を切った。
最後に
さて、怪しさ満点の訪問買取「グラント●リーム」さんでしたが、いかがでしたか?
ネット時代の令和になっても、企業のHPなどはございません。
口コミが数件ある程度でした。
ただ、悪徳業者とも言い切れないので、名前を伏せさせて頂きました。
確かに言えるのは服もカバンも
買取してくれました。
この後、ハウスクリーニングまで行うと違う展開が待っていたかもしれません。
恐らく、清掃中に欠陥が見つかったと言い、「今すぐ修理した方が良いですよ?」的な。
とにかく買取金は受け取ったのでこちらは問題ありません。
そもそもわたしの物は1つありません。
痛くも痒くもありません。
もしかしたら数日後、何かしらのアクションがあるかもしれません。
その時はまたお伝えします。
って言うか、最初から電話で
「貴金属はありませんか?高価買取致します」
と言えぃ!その方が潔いし、こちらもそれなりに探すわい!
最後に一つ、外壁補修や屋根補修など家関係のセールスがウザいとき、「家族に建築関係者がいる」と言うと、アッサリ引き下がります。
この必殺技、今回に限り「無料」で提供させて頂きます。
ぜひ、使って見てください。